【お腹の調子は体からのサイン】便秘・軟便と女性ホルモンの関係性

「毎日ちゃんと出てほしいのに…」
「出てもスッキリしない」
「最近お腹がゆるくて不安」
そんな便通の悩み、実は女性ホルモンのバランスと深く関係していることをご存知でしょうか?
今回のコラムではお腹の不調と女性ホルモンの関係性についてお伝えしていきます。
月経リズムと腸の変化
女性の体は月経周期に合わせてホルモン分泌が大きく変動しています。これらのホルモンの波は、肌や感情の変化だけでなく、腸の動きにも大きく影響を及ぼします。
たとえば、生理前に便秘になりやすくなるのは、プロゲステロンというホルモンが増えるためです。プロゲステロンには腸のぜん動運動(便を押し出す動き)を緩やかにする作用があり、腸が鈍くなることで便が硬くなり、排便しづらくなってしまうのです。
一方、生理中や排卵期になると、エストロゲンやプロスタグランジンというホルモンが活性化し、今度は腸の動きが活発になりすぎてしまうため、軟便や下痢のような症状が出やすくなります。
このように、便秘と軟便という一見真逆の症状が、実はどちらも女性ホルモンの変動によって引き起こされているケースが多いのです。
ストレスと自律神経の関係
さらに、こうしたホルモンのリズムは脳の視床下部という場所でコントロールされています。視床下部は自律神経の中枢でもあるため、ストレスや不安、疲労、睡眠不足といった心身の負荷によって、ホルモンの分泌にも大きく影響が出てしまいます。
ストレスが続くことで交感神経が過剰に働くと、腸が緊張して動きが鈍くなり便秘につながることがあります。一方で、ストレスが腸に直接影響を及ぼし、過敏に反応するようになると、逆に下痢や軟便といった症状につながることもあるのです。
このように便の状態は、自律神経やホルモンバランスの乱れを反映する、「心と体のバロメーター」でもあるといえるでしょう。
カイロプラクティック・ケアの関係性
カイロプラクティックでは、こうした体のサインに対して背骨や骨盤の調整を通じて神経の流れを整えることを目的としています。
背骨や骨盤で神経の流れが阻害されてしまうと、自律神経の働きや内臓への神経伝達がスムーズに行われなくなり、腸の動きにも悪影響を及ぼします。
また、骨盤周りの筋肉や靭帯の緊張が強いと、子宮や腸を圧迫し、血流やリンパの流れが滞ることで、便秘や軟便を引き起こす要因にもなります。
カイロプラクティック・ケアで神経の通り道をクリアにし、自然治癒力が働きやすい体に導くことに繋がります。その結果として、腸の動きが整い、便通のリズムが安定してくる方も少なくありません。
便秘や軟便といったお腹の不調は、「何かがおかしい」と体が教えてくれているサインです。それはホルモンの乱れかもしれませんし、ストレスや自律神経のバランスの崩れかもしれません。
特に女性の場合は、月経周期やライフステージの変化(思春期・妊娠・更年期など)によってホルモンの影響を強く受けやすく、それが腸のトラブルとして現れることがよくあります。
便の調子を「ただの体調不良」と片づけずに、自分の体の声を聞いてみることが大切です。
そして、必要なサポートを受けながら、自分自身のリズムを取り戻していきましょう。
私たちは、そんな“整えるきっかけ”をお手伝いしています。
慢性的なお腹の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。