2025.08.24

『繰り返す膀胱炎…』知っておきたい女性ホルモンと体のバランス

カテゴリ: 健康通信
『繰り返す膀胱炎…』知っておきたい女性ホルモンと体のバランス

膀胱炎は女性に多い病気で、尿の回数が増えたり、排尿時に痛みを感じたりと、日常生活に大きな影響を与えます。

 

女性は尿道が短く、細菌が膀胱に入りやすい構造を持っているため、男性に比べて発症しやすい傾向があります。

 

しかし、それだけが原因ではありません。女性ホルモンの影響も大きく関わっており、ホルモンのバランスが崩れると膀胱炎を起こしやすくなるのです。

 

今回のコラムでは、膀胱と女性ホルモンの関係性についてお伝えしていきます。

女性ホルモンと膀胱の健康

女性ホルモンの代表であるエストロゲンは、膀胱や尿道の粘膜を健康に保つ役割を持っています。

 

エストロゲンが十分に分泌されていると、粘膜は厚く丈夫になり、細菌の侵入を防ぐバリアの役割を果たします。

 

しかし、エストロゲンが減少すると粘膜が薄くなり、膀胱や尿道が細菌に感染しやすくなります。そのため、更年期や生理前後、授乳期の女性は膀胱炎を起こしやすくなります。

 

また、女性ホルモンは免疫機能にも影響します。ホルモンバランスが乱れると、体の免疫力も低下し、膀胱や尿道で細菌を排除する力が弱まります。

 

その結果、膀胱炎の症状が現れやすくなり、繰り返し発症することもあります。

自律神経と膀胱炎の関係

さらに注目すべきは、自律神経と膀胱炎の関係です。自律神経は、血流や免疫、ホルモン分泌など、体のさまざまな働きを調整しています。女性ホルモンの変動は自律神経のバランスにも影響を与えます。自律神経が乱れると、体の防御機能が低下し、膀胱炎のリスクが高まるのです。

 

例えば、仕事や家庭でのストレス、睡眠不足、生活リズムの乱れは自律神経に影響し、免疫力の低下を招きます。その結果、普段は問題にならない細菌でも膀胱に感染しやすくなります。

 

つまり、膀胱炎は単なる細菌感染ではなく、ホルモンや自律神経の状態とも深く関わっている病気だといえます。

日常でできる予防とケア

膀胱炎を繰り返さないためには、まず生活習慣の見直しが大切です。水分をこまめに摂り、排尿を我慢せずにトイレに行くことは、膀胱内の細菌を洗い流すうえで効果的です。また、十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事、規則正しい生活リズムを意識することは、自律神経やホルモンバランスの安定にもつながります。

 

ただし、外的な対策ばかりに目を向けると、環境に合わせて常に何かをやり続ける習慣が身についてしまうこともあります。体の内側からのケアも同じくらい大切です。

 

カイロプラクティックは、自律神経の働きを整えるサポートとして有効です。背骨や骨盤のバランスを調整することで、神経の流れがスムーズになり、血流や内臓の働きも改善されます。その結果、ホルモンバランスが整いやすくなり、免疫力の向上にもつながります。

 

特に女性に多い膀胱炎の症状は、自律神経のバランスが整うことで再発しにくい体作りが期待できます。

 

カイロプラクティックを取り入れることで、体の外側だけでなく内側からも健康をサポートし、より元気で快適な膀胱環境を保ちましょう。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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