「椎間板の変性」と神経機能の関係──加齢性変化だけでは片づけられない、腰痛の本当の原因

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった診断を受けた際に、「加齢による変性」や「年齢相応の老化」といった言葉を耳にすることがあります。しかし、本当に椎間板の変性は年齢だけが原因なのでしょうか。実際には、日常生活の中で蓄積されるストレスや、神経の働きの低下が深く関わっているケースが多く、単なる構造の問題では済まされない場合が多く見受けられます。
今回は、腰痛の原因として見落とされがちな「椎間板の変性」と神経機能との関係について、詳しくご紹介いたします。
椎間板とは?──その役割と構造
椎間板は、背骨を構成する一つひとつの椎骨の間に存在し、クッションのような役割を果たしています。外部からの衝撃を吸収し、背骨全体の可動性を保つうえで重要な存在です。中心にはゲル状の「髄核」があり、それを取り囲むように「繊維輪」と呼ばれる強靭な組織が構成されています。この構造が正常であれば、滑らかな動きが可能で、痛みを感じることもほとんどありません。
しかし、長時間の座り姿勢や腰への反復的な負担、不自然な体の使い方などが続くと、椎間板に慢性的なストレスがかかり、繊維輪が少しずつ損傷していきます。髄核も水分を保持する力が低下し、椎間板全体の厚みが失われていきます。このような状態を「椎間板変性」と呼びます。
神経の働きが低下すると椎間板はどうなる?
椎間板の変性は、単に構造的な負荷だけが原因ではありません。実際には、自律神経のアンバランス──たとえば交感神経の過緊張や副交感神経の働きの低下──が関係していることが多くあります。
自律神経は、椎間板を含む脊柱周囲の血流や代謝、修復機能などをコントロールしています。そのため、神経の働きが乱れると、局所の血行不良や慢性的な炎症、修復能力の低下といった状態が引き起こされやすくなります。特に交感神経の緊張が続くと、血管が収縮し、組織への酸素や栄養が行き届かなくなります。その結果、椎間板内部の細胞が壊死しやすくなり、変性が進行しやすくなるのです。
つまり、神経の働きが正常でなければ、いくら構造的にアプローチをしても、根本的な改善にはつながりません。
痛みは椎間板そのものからではない?──神経との関連に注目
腰痛で来院された方の中には、MRIで「椎間板が潰れている」「ヘルニアがある」といった指摘を受けたものの、痛みを感じていない方がいます。一方で、検査上は特に異常が見られないにもかかわらず、激しい痛みを訴える方もいらっしゃいます。
この違いを生み出しているのが、「神経の働き」なのです。構造的な異常があっても、神経伝達が正常であれば、痛みとして認識されないことがあります。反対に、神経が過敏になっていたり、伝達の異常があったりすると、わずかな刺激でも強い痛みとして脳に伝わってしまいます。
つまり、腰痛の本質的な原因は「神経」にあり、椎間板などの構造の変化はその結果にすぎない場合が多いのです。
カイロプラクティックが注目するのは“神経”です
前田カイロプラクティック藤沢院では、椎間板の変性そのものよりも、それを引き起こしている神経のアンバランスに着目しています。実際に、交感神経の過緊張が続いていた方が、副交感神経を優位にするアプローチを受けることで、血流やリンパの流れが改善され、椎間板の変性に伴う痛みや可動域の制限が和らいだというケースも少なくありません。
当院では、ガンステッド・システムというものを実践しております。ガンステッド・システムとは体表温度検査・視診・静的触診・動的触診・レントゲン評価などさまざまな検査システムを組み合わせて、神経の乱れが生じている部位を正確に見極め、そのうえで的確なアジャストメントを行います。
「年齢のせい」と言われても、あきらめないでください
神経伝達を正しく整えることで、身体全体の回復力が引き出されていきます。
「もう年だから仕方ない」と、腰痛を我慢されている方も多くいらっしゃいます。確かに年齢はひとつの要因ではありますが、決して“主な原因”ではありません。神経の働きが正常であり、自律神経のバランスが整っていれば、身体には本来備わっている修復力が十分に発揮され、痛みにも耐えられる状態が保たれます。
だからこそ、構造の問題だけにとらわれず、「神経の働き」に目を向けることが、腰痛を根本から改善するうえで欠かせないのです。
椎間板の変性が気になる方へ──神経から整えるケアを
☑ MRIで椎間板の変性を指摘された
☑ 腰の痛みが年々ひどくなっている
☑ 湿布や痛み止めが効かなくなってきた
☑ 「加齢のせい」と言われてあきらめている
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度「神経の働き」に注目してみてください。
前田カイロプラクティック藤沢院では、構造にとらわれず、神経から整える根本的なケアを行っています。再発しにくい健康な身体づくりを、一緒にサポートしてまいります。
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執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。
笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。