2025.02.09

脳と体をつなぐ驚異の神経システム!その本来の力を引き出すカイロプラクティックの可能性とは?

脳と体をつなぐ驚異の神経システム!その本来の力を引き出すカイロプラクティックの可能性とは?

あなたの体を支えている「神経」の働きについて、どれだけ意識したことがありますか?神経はまるで体内の情報ネットワークのように張り巡らされ、脳と体の各器官をつなぐ重要な役割を担っています。しかし、神経が60%まで機能低下しても、多くの人は気づかないまま生活を送っているのです。

 

「疲れが取れにくい」「体が重だるい」「寝てもスッキリしない」——そんな不調のサインがあるなら、神経の流れをチェックするタイミングかもしれません。このコラムでは、カイロプラクティックの専門性である『神経』の役割について詳しく解説していきます。

 

体の隅々まで広がる神経ネットワークとカイロプラクティックの役割

神経は全身に張り巡らされ、体の内外からの刺激を素早く感知し、脳と体の各器官の間で情報をやり取りする役割を担っています。神経系は大きく「中枢神経系」と「末梢神経系」に分けられ、中枢神経系は脳からの指令を整理し、体の各部位へと伝達します。一方、末梢神経系は中枢神経からの指令を受け取って各器官を動かし、同時に外部の情報をキャッチして中枢神経へと伝えています。

 

この情報伝達は電気信号と化学信号の組み合わせによって行われており、神経はまるで体内の高速道路のように、最大120m/秒のスピードで情報を伝達します。この仕組みがあるからこそ、人間は瞬時に動くことが可能になるのです。

 

神経系を構成するのは「ニューロン」と呼ばれる神経細胞です。ニューロン同士が繋がる部分を「シナプス」といい、隣り合うニューロンとの間にはわずかな隙間が存在します。この隙間があるため、情報はそのままでは伝達できません。そこで、ニューロンの末端から微量の化学伝達物質が放出され、これが隣のニューロンに結合することで、情報がスムーズに伝達されるのです。この精密な仕組みがあるおかげで、脳は司令塔としての役割を果たし、私たちの体を適切にコントロールできるのです。

 

痛みを感じる神経は全体の10% – 神経の健康を守る重要性

意外に思われるかもしれませんが、痛みを感じる感覚神経は神経全体のたった10%しか占めていません。残りの90%は、運動機能を司る運動神経(45%)と、内臓や循環器を制御する自律神経(45%)で構成されています。そのため、神経の働きが60%まで低下しても、私たちは痛みを感じないことがあります。つまり、体に何らかの不調があっても、気づいたときにはすでに症状が進行していることが多いのです。

 

コロラド大学の研究では、わずか十円玉程度の重さの圧力が神経にかかるだけで、神経の流れが60%も妨げられることが判明しています。神経は非常に繊細でデリケートな組織であり、小さな負荷でも大きな影響を受けてしまうのです。

 

運動神経に異常が生じると、可動域の制限や筋力の低下が起こります。運動神経を鍛えるためには、繰り返しの動作を行うことが重要であり、これはスポーツの基本練習と同じ原理です。何度も同じ動きを繰り返すことで、脳を経由せずに脊髄内で運動神経へと直接指令が送られるようになり、瞬時に反応できるようになるのです。

 

一方、自律神経は循環器系・消化器系・呼吸器系などの生命維持機能を24時間休みなく調整しています。日中は交感神経が働いて活動をサポートし、夜間は副交感神経が優位になり、体を休息モードへと導きます。この自律神経は意識的にコントロールすることができず、たとえば心臓は意識しなくても拍動を続け、胃腸は食べ物を自動的に消化・吸収してくれます。また、免疫機能やホルモンバランスにも深く関与しており、免疫力が低下すれば感染症のリスクが高まり、ホルモンバランスが崩れると睡眠の質が低下し、疲れやすい体になってしまいます。

 

これらの働きを統括しているのが脳です。脳が適切な情報を受け取り、正しい指令を出せるようにするためには、神経のサイクルが正常であることが不可欠です。カイロプラクティック・ケアを通じて神経の働きを最適化することで、脳は体の状態を正確に把握し、自然治癒力を最大限に発揮できるようになります。

 

カイロプラクティックで神経機能を回復し、本来の健康を取り戻す

神経は非常に繊細で、外部からの影響を受けやすい組織です。背骨や骨盤にわずかな負荷がかかるだけで神経が圧迫され、炎症が発生することがあります。たとえば、捻挫や突き指をした際に炎症が起こるように、背骨や骨盤への負荷による神経圧迫も体内で同じような炎症を引き起こします。この炎症が持続すると、神経の流れが阻害され、脳と体の情報伝達がスムーズに行われなくなってしまいます。

 

カイロプラクティック・ケアでは、背骨の動きを正常にし、神経の圧迫を取り除くことで、神経の働きを回復させます。ただし、神経の再生には時間がかかり、一般的には1日に0.3mm〜1mmほどのスピードで回復するといわれています。神経の損傷が長期間放置されていると、その分回復にも時間がかかるため、早めの対応が重要になります。

 

多くの人が「痛みが出てから」治療を受ける傾向がありますが、神経の流れが60%低下しても自覚症状がないことを考えれば、症状が出る前に神経の働きを整えることが理想的です。実際、症状が現れるのは体が発するSOSのサインであり、「何かが正常に機能していない」という警告なのです。

 

カイロプラクティックを通じて神経機能を整えることで、脳は全身の調和を取り戻し、各器官が適切に働く環境を作り出します。脳は決して間違った指令を出しません。ただ、その情報が正しく伝わるかどうかが重要なのです。

 

カイロプラクティック・ケアを定期的に受けることで、神経の働きを正常にし、体が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出しましょう。薬に頼らず、自分自身の力で健康を維持することが、より充実した人生を送るための鍵となります。

 

カイロプラクティックは、単なる痛みの改善ではなく、体の根本から健康を支えるための重要なケアです。あなたの脳が最高のパフォーマンスを発揮できるように、今こそカイロプラクティックを取り入れ、活力あふれる毎日を手に入れましょう!

前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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