2023.06.06

生まれ備わった知識はどんな有名な医者よりも名医!

生まれ備わった知識はどんな有名な医者よりも名医!

現代は情報に溢れていて、誰でもスマホ一つで簡単に情報を得られます。体に何か問題が起きたら、まずはインターネットから情報を得て、それから行動に移す人も多くいます。その一方で、どの情報が正しいのかが分からずに対処に困る、あるいは無責任な記事を読んで不安に思っている人も多いのではないでしょうか?

ほとんどの人は外に答えを求めてしまいますが、自分の体はやはり自分が一番知っています。健康を考える上で1番大切なことは、自分の体がどんな状態なのかを把握することです。

今回のコラムでは、カイロプラクティックの目的を理解していただくために、『最初に誕生した細胞』と『あなた自身が生まれ持っている知識』についてお話します。

最初に誕生する細胞とは?

人間は精子と卵子が受精して、およそ280日後に誕生します。それは決して当たり前のことではなく、まさに生命の神秘なのです。最初にできる細胞はただの細胞ではありません。“一つの完璧な細胞”です。この最初にできた“一つの完璧な細胞”はやがて細胞分裂を始めます。

細胞分裂によってどんどん増殖していき、8週間が過ぎたころ、この細胞にある変化が起きます。最初は一つの細胞にすぎなかったものが、徐々に人間の形を形成していくのです。

では、最初に形成されるものはどんな組織でしょうか?

血液を循環させるための心臓や血管からでしょうか?
体に毒素が回らないようにするために肝臓や副腎からでしょうか?
五感を感じるために目、鼻、耳、舌、手足からでしょうか?

そのどれも違います。
最初に形成される組織は“脳”と“脊髄”です。そして脊髄と繋がる“神経”が次々と枝分かれし、やがて全身に“神経のネットワーク”が広がっていきます。そのあとに各臓器ができて、手足ができて、人間の形を形成していきます。

つまり、脳は人間が創られていく過程を知っているのです。だからこそ、私たちの体に何か異常があったとしても、神経の流れさえ正常に機能していて体の情報が脳へ届いてさえいれば、脳は体の異常を瞬時に察知して体を治癒してくれるのです。

体に生まれ備わっている知識とは?

カイロプラクティックでは、先に記述した最初にできた“一つの完璧な細胞”のことを“イネイトインテリジェンス”と呼んでいます。イネイトインテリジェンスとは生まれ持った知識、すなわち先天性知識です。

自然治癒力という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、このイネイトインテリジェンスこそが自然治癒力=先天性治癒力の源となります。人類は、その長い歴史の中で数々の薬を開発してきました。それは先人たちの並々ならぬ努力の結晶といえます。それによって救われた命の数を考えれば、人類の大きな功績といえます。ですが、人工的に作られた薬には必ず副作用があります。

ですが、自らの体内で作り出される治るチカラに副作用はありません。人間は母体の中で280日かけて創られます。脳はその過程をすべて知っています。神経の流れを整えて、体の情報をしっかりと脳が把握できてさえいれば、脳は決して間違いを犯しません。生きている限り必ず治るチカラが働きます。

例えば、指先を切ってもその傷は必ず治ります。体は傷を負った瞬間に、神経を通じて脳へその情報を届けます。どれくらいの傷の深さなのか?どれくらいの幅なのか?どれくらいの出血量なのか?それを塞ぐためにはどれくらいの凝固組織が必要なのか?情報を受け取った脳は瞬時に体の各組織に指令を出して体を治癒します。

ところが神経の流れが乱れていると、脳は体の情報を把握できません。カイロプラクターは脊柱(背骨と骨盤)をアジャストメント(調整)して、神経の流れを正常にします。体の情報を脳へ届けて、人間が本来持っている自然治癒力(先天性治癒力)が100%働く状態にすることが、カイロプラクティックの目的です。

だからこそ、カイロプラクターは骨や筋肉の専門家ではなく、神経の流れを正常にすることを目的とした“神経”と“脳”の専門家なのです。現代医療では、病気や症状に対して薬や手術によってアプローチしています。これらは先に記述した通り、先人たちが膨大な時間をかけて得た知識であり、並々ならぬ努力の結晶といえます。

その努力によって得た技術や知識の発展によって、これまで救うことのできなかった多くの人の命が救われています。それは想像もできないほどの膨大な時間と努力の果てに得た知識でしょう。

ですが、脳には生まれ持った知識があります。この知識は生きるためだけに使われるものであり、これが自然治癒力の源です。

脳はどんな有名な医者よりも名医!

人類がこの先、どれほどの膨大な時間を費やして技術や知識を発展しても、生まれ備わった治るチカラには遠く及びません。私たちの体に備わっている治るチカラは、どんな医者よりも名医であり、決して間違いを犯しません。

この「生まれ備わった知識」=「治るチカラ」が働くためには、神経の流れが正常である必要があります。脳が体の状態をしっかりと把握することができれば、体は自然と治癒していきます。

意識するべきは外の情報ではなく、自分の体の内側です。体からの内なる声に耳を傾け、自身の体に興味を持ってください。私たちの体には、生まれ備わった偉大なチカラがあり、生きている限り24時間365日働き続けています。

健康は誰から与えられるものではなく、あなた自身の脳が、あなたの体を癒してくれます。そのためには神経の流れを整える必要があります。定期的なカイロプラクティックケアを受けることは、神経の流れを整えて、体が生まれ備わった知識をフル活用できる状態にするということです。

皆様もカイロプラクティックケアを受けて、生まれ持った知識を最大限に活用していきましょう!

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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