成長期の痛みは体からのサイン。自律神経のサイクルを整えて、最高の笑顔でフィールドへ。
「膝や踵が痛くて、思い切り走るのをためらってしまう」「練習を休めば落ち着くけれど、再開するとまた痛みがぶり返す」。成長期のお子様が抱えるこうした痛みは、一般的に「成長痛だから時期が過ぎるのを待つしかない」と諦められがちです。しかしカイロプラクティックでは、この痛みを単なる過程として見過ごすのではなく、身体が発している「自律神経のリズムを整えてほしい」という重要なメッセージだと捉えています。
今回のコラムでは、成長期の痛みと自律神経の関係性についてお伝えしていきます。
■ 骨の成長と筋肉の緊張を左右する「自律神経のスイッチ」
成長期は、骨が急速に伸びる一方で筋肉や神経がそのスピードに合わせて懸命にバランスを取ろうとする非常に繊細な時期です。この時期の身体において何より大切なのは、状況に合わせて自律神経のスイッチがしなやかに切り替わるリズムです。活動的に動くときに必要なアクセル(交感神経)と、身体を休めて修復させるブレーキ(副交感神経)が、お互いに手を取り合うようにバランスよく機能することで、成長期の身体は健やかに保たれます。
しかし、背骨のバランスや日々のストレスなどによってこのサイクルに乱れが生じると、本来しなやかであるはずの筋肉が緩むべき場面でも緊張を解けなくなってしまうことがあります。活動に必要な交感神経が働いたあと、本来なら回復のためのスイッチへとスムーズに移行すべきところで足踏みをしてしまう。その結果、筋肉がピンと張った状態から戻りにくくなり、伸びようとする骨を強く引っ張って負担をかけてしまうのです。
同時に、夜間などのリラックスすべき時間帯に副交感神経が十分な役割を果たせないと、成長を支えるための組織修復が追いつかなくなります。「練習を休んでいるのに、なかなか痛みが引かない」という状態の背景には、このように自律神経のスイッチが状況に応じてうまく切り替わらず、身体が本来持っている「整える力」が発揮しにくい環境になっているという本質的な問題が隠れていることが多いのです。自律神経のリズムが整うことは、ただ痛みを和らげるだけでなく深い呼吸や質の高い睡眠をもたらし、自分自身が持っている本来の回復力を最大限に引き出すことにも直結しています。
■ 背骨を整え、お子様の「健やかな成長のリズム」をサポートする
カイロプラクティックの役割は、痛む場所を直接処置することだけではありません。
脳と全身をつなぐ神経の通り道である背骨や骨盤を優しく整えることで、自律神経がしなやかに機能できる環境を作ります。背骨のバランスが整い、神経の流れがスムーズになると自律神経のスイッチが状況に合わせて正しく切り替わるようになります。
すると、筋肉の過度な緊張が自然と解けて骨にかかる負担が和らぐとともに、深い休息がとれるようになることで、成長に必要な修復機能が最大限に発揮されるようになります。この「自分で自分をベストな状態に整えられるサイクル」こそが、痛みを乗り越え、より強くしなやかな身体へと成長していくための揺るぎない土台となるのです。神経の通り道がクリアであれば、身体は「今は動く時」「今は治す時」という判断を迷いなく行えるようになり、過剰な力みのない効率的な身体の使い方が自然と身についていきます。
大切なのは、大きな痛みが出てから慌てて対処するのではなく、日頃から「自分自身の身体のリズム」に意識を向けてあげることです。成長期という一生に一度の大切な時期だからこそ、無理をさせて限界まで追い込むのではなく、今の自分の身体がリラックスできているか、しっかりと回復のスイッチが入っているかを確認する習慣が、将来にわたる健康な身体の土台を作ります。
痛みというサインをきっかけに、親子で一緒に身体の声を聞き、日々のコンディションを整えていく時間を大切にしてみてください。例えば、一日の終わりに呼吸が深くできているか、身体に不必要な力が入っていないかを親子で確認するような穏やかなひと時が、自律神経のリズムを穏やかに整えてくれます。そんな「自分を大切にする習慣」が身につけば、スポーツのパフォーマンス向上はもちろん、大好きなスポーツを最高の笑顔で一生懸命に楽しめるように、まずは今日から、お子様の「今の身体のリズム」を優しく見守り、整えていく時間を日常の中に育んでいきましょう。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。


