2025.02.01

女性ホルモンのエストロゲンの働きとカイロプラクティックの関係性

カテゴリ: 健康通信
女性ホルモンのエストロゲンの働きとカイロプラクティックの関係性

私たちの身体は、さまざまなシステムが複雑に絡み合って働いています。その中でもホルモンと神経系のつながりは、健康を考える上で特に重要な役割を果たしています。

今回のコラムでは、女性ホルモンであるエストロゲン、神経系、そしてカイロプラクティックがどのように関連しているのかを分かりやすくお伝えします。

エストロゲンの役割

エストロゲンは、主に女性の体内で分泌されるホルモンで、生理周期や妊娠、骨密度の維持など、多くの生理的な働きに関与しています。しかし、エストロゲンの影響はこれだけにとどまらず、神経系にも深く関わっており、感情や認知機能、さらには痛みの感受性にまで影響を及ぼします。

たとえば、エストロゲンの分泌量が減少する閉経期には、ホットフラッシュや気分の落ち込みを経験する女性が多いのは、このホルモンが神経系に及ぼす影響によるものです。また、エストロゲンは中枢神経系の炎症を抑える効果もあるため、そのバランスが崩れると慢性的な痛みや炎症が悪化することがあります。

神経系と身体のつながり

神経系は、脳からの指令を全身に伝える通信網のような存在です。このシステムは、ホルモンの分泌だけでなく、筋肉や内臓の動き、さらには免疫機能にも関与しています。

たとえば、ストレスを感じると自律神経が過剰に働き、筋肉が緊張したり消化機能が低下したりします。このような状況が長く続くと、肩こりや腰痛などの慢性症状が現れることもあります。

カイロプラクティックの役割

カイロプラクティックは、主に背骨を神経を圧迫している個所を整えて神経系の機能を改善し、自然治癒力を高めることを目的としています。背骨の歪みや姿勢の悪さは、神経の働きに直接影響を及ぼします。たとえば、背骨が圧迫されると神経伝達がスムーズに行えず、痛みや不調の原因となることがあります。

特に女性の場合、エストロゲンの影響を受けやすい時期—例えば月経周期や妊娠、更年期—には、神経系がより繊細になりがちです。カイロプラクティックで神経系のバランスを整えることで、ホルモンの変化に伴う体調不良を和らげる効果が期待できます。

エストロゲン、神経系、そしてカイロプラクティックは、それぞれが独立した存在ではなく、相互に関係し合っています。ホルモンバランスの乱れや神経系の不調を感じたときには、背骨や姿勢のケアを通じて全体的な健康をサポートするカイロプラクティックが一つの選択肢となるでしょう。

自分の身体の声に耳を傾け、必要に応じて適切なケアを取り入れることで、より健やかな毎日を送ることができます。

 

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

コラム一覧へ戻る
pagetop