カイロプラクティックで腸と神経を整え、免疫力アップ!健康な体を手に入れよう!

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で免疫力が注目される中、私たちの免疫機能には腸内細菌が深く関係していることがわかっています。一般的な風邪でも、インフルエンザでも、免疫システムがしっかりと機能していることは、私たちの健康にはなくてはならない重要な機能となります。
「腸内フローラ」と聞くと、多くの人が「お腹の調子を整え、便通を改善する」ものと考えがちですが、実は免疫力にも大きな影響を与えています。では、カイロプラクティック・ケアを受けることで腸内環境にどのような影響を与えることができるのでしょうか。このコラムでは、大腸とカイロプラクティックの関係性について詳しく解説していきます。
座りっぱなしがもたらす大腸がんのリスク
普段の姿勢が大腸がんのリスク増加と深く関係していることをご存じでしょうか。特に影響を与えるのが「長時間の座りっぱなし」の姿勢です。
なぜ座り続けることで大腸がんのリスクが上がるのでしょうか。その要因のひとつとして胆汁の働きが関係しています。胆汁は肝臓で生成され、胆のうで濃縮される消化液のひとつであり、腸内の細菌を抑制する殺菌作用を持っています。しかし、長時間座り続けることで胆汁の流れが滞り、細菌の増殖を招く可能性があります。
座り続けることで下半身の筋力が低下してしまう点も見逃せません。下半身の筋肉量は全身の総量の60%を占めているため、代謝能力の衰え、血流停滞など、体の機能が全体的に低下してしまいます。また、デスクワークが長時間続くと猫背になりやすく、代謝がさらに落ち、脂肪燃焼を助けるホルモンも不活性化し、肥満や生活習慣病のリスクが高まるのです。
カイロプラクティック・ケアでは「座りっぱなし」の姿勢が神経に与える影響にも着目しています。
人間の背骨には椎間板というクッションのような役割を持つ組織が存在します。この椎間板には、適度な圧力がかかることで正常な代謝が行われる仕組みがありますが、座る姿勢は立っているときの約1.4~2倍もの圧力を椎間板に与えるといわれています。
過剰な圧力がかかることで、椎間板の損傷リスクが上がり、神経系へ悪影響を与える可能性もあります。そのため、30分ごとに立ち上がり足踏みをするだけでも神経系への負担を減らし、大腸がんのリスクを軽減することができます。
重要なのは「同じ姿勢を続けないこと」で、これを意識するだけで神経機能を守り、健康的な腸の働きを維持することにつながるのです。
自律神経の乱れが腸内環境を悪化させる
腸内環境は腸内細菌によって支えられています。腸内には善玉菌・悪玉菌・日和見菌という3種類の細菌が存在し、その数は約1,000種類・100兆個以上にも及びます。
腸内細菌は腸壁にびっしりと生息しており、まるで花畑のように見えることから「腸内フローラ」とも呼ばれています。
善玉菌(ビフィズス菌・乳酸菌など)は消化吸収を助け、免疫力を高める働きをします。一方、悪玉菌(ウェルシュ菌・ブドウ球菌・大腸菌など)は腸内を腐敗させ、有害物質や発がん物質を生み出します。日和見菌(バクテロイデス・連鎖球菌など)は、善玉菌が優勢のときは良い働きをするものの、悪玉菌が増えると悪影響を及ぼします。
腸内環境の理想的なバランスは善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7とされています。このバランスが崩れると腸内環境が悪化し、健康を害するリスクが高まります。
実は、この腸内環境のバランスを保つには自律神経の働きが大きく関わっています。例えば、お腹が「ぐぅ~」と鳴ることがありますが、これは腸が自ら収縮し、腸内を掃除している証拠です。この消化管収縮運動である蠕動運動(ぜんどううんどう)によって腸内の不要な悪玉菌が排除され、健康な腸が維持されます。
しかし、ストレスなどによって自律神経のバランスが乱れると、この蠕動運動が正常に機能しなくなり、悪玉菌の増殖を許してしまうのです。
交感神経が優位に働くと、腸の動きが抑制されます。逆に副交感神経が優位になると、腸の動きが活発になります。そのため自律神経のバランスを整えることが、腸内環境を改善するカギとなります。
カイロプラクティックで腸を整え、免疫力を高めよう!
一般的に自律神経の乱れの原因は「ストレス・睡眠不足・不規則な生活」などといわれますが、これらは根本原因ではありません。
もっとも重要なのは神経の流れが正常であることです。
ストレスを受けても神経の流れが正常ならば、人間の身体はコルチゾールというホルモンを分泌し、ストレスに適応できます。また、睡眠不足も神経の流れが整っていれば、副交感神経がしっかり働き、質の高い睡眠がとれるようになります。
腸内環境を整えるためにヨーグルトや納豆などの発酵食品が良いとされていますが、それらをしっかり消化・吸収できる環境がなければ意味がありません。そのためにも神経の流れを正常にすることが最優先となります。
カイロプラクティック・ケアによって自律神経のバランスを整え、腸内環境を改善することで、免疫力の向上にもつながります。さらに、健康的な食生活を取り入れることでより高い相乗効果が期待できるのです。
あなたもカイロプラクティック・ケアで神経の流れを整え、健康な腸と免疫力を手に入れましょう!

執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。
笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。