2025.09.17

【腰痛と骨の健康】骨はただの支えではなく“生きた臓器”だった

【腰痛と骨の健康】骨はただの支えではなく“生きた臓器”だった

「腰痛といえば筋肉や神経の問題」

「骨は単なる支えに過ぎない」

 

多くの人がそう考えています。しかし近年の研究で、骨はただ体を支えるだけの存在ではなく、ホルモンを分泌し、代謝や神経機能とも深く関わる“生きた臓器”であることが明らかになっています。

 

骨の健康状態は腰痛と直結しており、放置すれば慢性的な痛みや生活機能の低下を招きかねません。

 

このコラムでは、腰痛と骨の関係を新しい視点から解説し、ガンステッド・カイロプラクティックが骨と腰をどのように守るのかを紹介します。

 

■ 骨と腰痛の深い関係

骨は体を支える柱であると同時に、体内で絶えず作り替え(骨リモデリング)を繰り返しています。さらに骨はオステオカルシンというホルモンを分泌し、血糖調整や筋肉の働き、脳機能にまで影響を及ぼしていることが分かっています。

 

腰椎や骨盤の骨が弱まれば、神経や筋肉にかかる負担は増大し、慢性的な腰痛の温床となります。骨は単なる“硬い部品”ではなく、腰痛の発症や悪化に大きく関与する動的な臓器なのです。

 

骨の健康が損なわれる典型的な例が骨粗しょう症です。骨密度が低下すると椎体の圧迫骨折や変形が起こりやすくなり、それが腰痛の直接的な原因となります。日本では骨粗しょう症患者が約1000万人と推定され、その多くが腰痛を伴っています。

 

さらに骨の質が低下すると、骨を支える靭帯や筋肉に過剰な負担がかかり、腰椎全体の安定性が失われます。この悪循環が進めば、軽い転倒や日常の動作でも骨折が起こり、腰痛だけでなく要介護リスクに直結します。

 

また骨は神経の影響を強く受けています。骨の形成や修復は自律神経の調整下にあり、神経の働きが乱れれば骨の代謝も滞ります。逆に骨の変形や不安定さは神経にストレスを与え、坐骨神経痛のような放散痛を引き起こします。

 

つまり「骨と神経」は互いに影響し合う関係であり、骨の健康を保つことは神経の働きを守ることにつながります。腰痛を根本から防ぐには、この連動性を理解したアプローチが欠かせません。

 

■ ガンステッド・カイロプラクティックで骨を守って腰痛予防

腰痛を防ぐには、骨と神経の双方を同時に整えることが必要です。当院で実践しているガンステッド・システムは、そのために5つの精密な検査法を行います。

 

体表温度検査では、体表の温度を測定することで体表の温度を決めている毛細血管の拡張/収縮を測定し、神経機能に負担が掛かっている部位を見極めます。視診では姿勢や筋肉の左右差を観察します。静的触診では、肌の質感、温度、筋肉の緊張や弛緩を触知します。動的触診では関節の動きを触知します。そしてレントゲン評価によって、椎間板や骨の状態を視覚的に見て評価します。

 

これらの検査を通じてサブラクセーション(根本原因)を特定し、必要最小限のアジャストメントを行うことで神経の流れを回復させます。神経機能が整えば、骨は本来のリズムでリモデリングされ、骨密度や骨の質を守る方向に働きます。

 

その結果、腰痛の軽減や再発防止に加え、将来的な骨折や寝たきりリスクの予防にもつながります。

 

ただし、一度変形してしまった骨や椎間板が完全に元の形に戻ることはありません。構造的に変化した部分は固定化されてしまうため、だからこそ「変形する前に予防すること」が非常に大切になります。

 

しかし、希望はあります!

 

どのような年齢であっても神経機能は回復します。例えば90歳のご年配の方が新聞紙の端で指を切ったとしても、その傷は必ず治癒しますよね。これは、人間の体に年齢を超えて働く「治るチカラ」が必ず存在している証拠です。

 

その「治るチカラ」を妨げているのがサブラクセーション(根本原因)であり、私たちカイロプラクターはそれを取り除くお手伝いをしているのです。

 

脳と体が神経を介して正しく情報のやり取りを行えるようになれば、人間には生まれながらにして無限の治るチカラが働き出します。腰痛はもちろん、どのような不調であっても改善へ向かう力が引き出されるのです。

 

私たちカイロプラクターが治しているのではありません。あなた自身に備わっている「治るチカラ」が、あなたの体を癒しているのです。そこにこそ、人間の体の無限の可能性があるのです。

 

実際に海外の研究では、カイロプラクティックケアを継続した高齢者は、受けていない人に比べて転倒リスクが低く、日常生活の活動性も高いことが報告されています。

 

これは単なる「痛みが減った」というレベルではなく、「骨を守り、腰痛を予防し、健康寿命を延ばす」ことに直結する成果です。

 

腰痛の背景にある骨と神経の問題を正しく見極め、未来を見据えてアプローチできるのがガンステッド・カイロプラクティックの強みなのです。

 

■ ご予約・ご相談はいつでもどうぞ

「腰痛と骨粗しょう症の関係が気になる」

「将来の骨折や寝たきりを防ぎたい」

 

そう感じる方にこそ、カイロプラクティックケアは役立ちます。骨は支えであると同時に、神経や代謝に関わる臓器です。神経の働きを整えることは、腰の痛みを和らげるだけでなく、骨を守り未来の健康寿命を支える力となります。

 

人間の体には本来、素晴らしい回復の仕組みが備わっています。骨と神経を同時に整えることで、より健康で活力ある未来を手に入れてみませんか。

 

📍前田カイロプラクティック藤沢院

神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-4 第一興産28号館402

【営業時間】9:00〜12:00/14:00〜18:00

【休診日】月曜日・火曜日午後・金曜日・第3日曜日(前日土曜日は午前のみ)

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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティックに内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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