【腰痛とカイロプラクティック】130年の歴史が証明する“治るチカラ”

腰痛は日本人の8割以上が一生に一度は経験するといわれ、今や「国民病」と呼ばれるほど蔓延しています。
湿布や薬で一時的にしのぐ人も多いですが、なぜ再発を繰り返すのか。なぜ慢性化し、心身に影響を与えるのか。その答えを130年前から一貫して示してきたのが、カイロプラクティックです。
カイロプラクティックは1895年、D.D.パーマーによってアメリカで創始されました。今年はちょうど130年の節目にあたります。130年の歴史の中で積み重ねられた哲学・科学・臨床の叡智は、「人間には本来“治るチカラ”が備わっている」という真実を証明し続けてきました。
このコラムでは、腰痛を切り口に、その壮大な歴史と未来をここで総括します。
■ カイロプラクティックの歴史と系譜
1895年、アイオワ州ダベンポートでD.D.パーマーが初めてアジャストメントを行いました。17年間聴力を失っていた一人の労働者に対し、首の異常を整えたことで聴力が回復したと記録されています。ここから「健康を左右するのは骨や筋肉ではなく、神経の働きである」という哲学が始まりました。腰痛もまた、神経機能の乱れが生み出すサインのひとつなのです。
その理念を発展させたのが、息子のB.J.パーマーです。彼は「哲学・科学・芸術」という三本柱を打ち立て、1910年代には世界で初めてX線を臨床に導入しました。レントゲンにより不要な矯正を避け、精密な分析と安全なアジャストメントが可能になったことは、腰痛を含むあらゆる臨床で大きな進歩をもたらしました。
そして20世紀半ば、C.S.ガンステッドが「一椎一椎を正確に分析し、必要最小限のアジャストメントで最大限の結果を得る」という臨床哲学を確立しました。体表温度検査、視診、静的触診、動的触診、レントゲン評価という5つの検査を徹底し、原因を的確に特定する[
ガンステッド・システム」を築いたのです。
ガンステッド先生は、生涯で実に400万件を超える症例報告を残したとされており、その臨床結果は、腰痛をはじめとする多くの症状に確かな答えを示し続けました。
この正統な流れを日本に根付かせたのが塩川満章先生です。戦後の混乱期から学問としてのカイロプラクティックを普及させ、国際的な学会やWFC(世界カイロプラクティック連合)に参加し、日本における教育・臨床体系を確立しました。
塩川先生は「正統なカイロプラクティックを一人でも多くの人に」という信念を掲げ、日本中の臨床家を育成し続けました。その流れを受け継ぎ、私たちは現在も藤沢の地から腰痛を含むさまざまな症状に悩む人々へと、その哲学と科学を伝え続けています。
このように、D.D.パーマーからB.J.パーマーへ、さらにC.S.ガンステッド、塩川満章先生へと続く系譜は、腰痛を単なる痛みではなく「神経機能の乱れ」という本質から捉える正統な流れを形づくってきたのです。
■ カイロプラクティックができること
2005年、WHO(世界保健機関)は「カイロプラクティックは腰痛に対して有効な一次医療である」と明記しました。これは長年の臨床と研究が国際的に認められた証であり、世界規模で腰痛ケアの有効性が裏付けられた瞬間でした。
実際に海外の研究では、慢性腰痛患者がカイロプラクティックケアを受けることで痛みが軽減するだけでなく、日常生活の質が改善し、鎮痛薬の使用量も減少することが報告されています。さらに高齢者では神経機能が整うことでバランス能力が改善し、転倒リスクが大幅に低下したというデータも示されています。
ただし、誤解してはならないのは「一度変形してしまった骨や椎間板は元には戻らない」という事実です。構造的な変化は固定化されます。だからこそ“予防が重要”なのです。
しかし、どのような状態になっても神経の機能は必ず回復します。90歳の方が新聞紙で指を切っても傷が治るように、人間の体には年齢を超えて働く“治るチカラ”が備わっています。
カイロプラクティックは、この“治るチカラ”を妨げているサブラクセーション(根本原因)を取り除き、神経の流れを整えることで、体が本来持つ回復力を最大限に発揮できる環境をつくります。
つまり、腰痛が長年続いていても、「治るチカラ」を解放すれば必ず未来は変わるのです。
当院で実践しているガンステッド・システムでは、体表温度検査、視診、静的触診、動的触診、レントゲン評価という5つの検査法を用いて、神経機能を妨げている原因を正確に突き止めます。
そして必要最小限のアジャストメントによって神経の流れを整え、体が本来の健康を取り戻すプロセスをサポートします。腰痛に対しても、単なる痛みの軽減ではなく、健康寿命を守る根本的なアプローチが可能となるのです。
■ 未来へのメッセージ
腰痛は単なる痛みではなく、体が発する重要なサインです。その背後には神経の乱れがあり、神経を整えることで人間に本来備わる“治るチカラ”が働き出します。
D.D.パーマーからB.J.パーマーへ、そしてC.S.ガンステッドから塩川満章先生へ。正統なカイロプラクティックの系譜は脈々と受け継がれ、いま私の臨床の現場で生き続けています。
130年という歴史が示す真実はシンプルです。人間の体には無限の治癒力がある。その力を妨げている根本原因を取り除くことこそが、腰痛をはじめとするあらゆる問題を解決する最も本質的な道なのです。
腰痛をきっかけに、自分の中に眠っている無限の可能性を信じてみてください。カイロプラクティックは、その力を引き出すために存在しています。
📍前田カイロプラクティック藤沢院
神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-4 第一興産28号館402
【営業時間】9:00〜12:00/14:00〜18:00
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執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティックに内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。
笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。