2026.07.06

「朝起きても疲れが残る…」その理由をご存じですか?

「朝起きても疲れが残る…」その理由をご存じですか?

朝、目覚ましが鳴ってもなかなか身体を起こすことができない。ようやく起き上がっても頭がぼんやりしていて、「昨日はちゃんと寝たはずなのに……」と感じながら一日が始まる。このようなお悩みを抱えていませんか。

仕事や家事をしていても疲れが抜けず、休日にゆっくり休んでも身体が軽くならない。「最近、年齢のせいで疲れやすくなったのかな」「睡眠の質が悪いのかもしれない」と考え、睡眠時間を増やしたり、寝具を変えたり、ご自身なりに工夫されている方も多いのではないでしょうか。

しかし、それでも朝になると疲れが残っていて、以前のようにスッキリ目覚めることができない。日中も集中力が続かなかったり、何をするにも身体が重く感じたりすると、「いったい何が原因なのだろう」と不安になってしまう方も少なくありません。

十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず疲労感が続く場合は、「睡眠時間が足りない」ということだけでは説明できない要因が関係していることもあります。

では、なぜしっかり寝ても疲れが取れないのでしょうか。

このコラムでは、朝起きても疲れが残る理由や、睡眠だけでは説明できない疲労感について解説していきます。

■ 睡眠は身体を回復させるための大切な時間です

私たちは眠っている間、ただ身体を休ませているだけではありません。睡眠中は脳や身体を休息させるだけでなく、日中に受けた疲労を回復させたり、傷ついた細胞や組織を修復したりするなど、健康を維持するためのさまざまな働きが行われています。

例えば、深い睡眠では成長ホルモンの分泌が活発になり、筋肉や皮膚などの組織の修復が促されます。また、脳では日中に得た情報が整理され、記憶の定着や疲労の回復にも重要な役割を果たしていることが分かっています。

さらに、睡眠中も自律神経は休むことなく働いています。呼吸や心拍、血圧、体温の調節、内臓の働きなど、生命を維持するために欠かせない機能は、自律神経によって24時間コントロールされています。そのため、質の良い睡眠は身体だけではなく、自律神経の働きを維持するためにも非常に重要です。

このような理由から、一般的には「疲れているときはしっかり睡眠を取ることが大切」と言われています。実際に、一時的な疲労であれば、十分な睡眠を取ることで身体が回復し、翌朝にはスッキリ目覚められることも少なくありません。

しかし、毎日しっかり寝ているにもかかわらず、「朝から疲れている」「休日にたくさん寝ても身体が重い」という人もいます。

では、その違いはどこにあるのでしょうか。

■ 睡眠時間だけでは疲労感を説明できないことがあります

「疲れているなら、もっと寝ればいい。」

これは決して間違った考え方ではありません。実際に、仕事や運動などによる一時的な疲労であれば、十分な睡眠を取ることで身体は回復し、翌朝には疲れが軽くなっていることが多くあります。

しかし、毎日7〜8時間眠っているにもかかわらず、「朝から身体が重い」「休日にたくさん寝ても疲れが抜けない」と感じる人も少なくありません。一方で、睡眠時間がそれほど長くなくても、毎朝スッキリと目覚め、元気に一日を過ごしている人もいます。

つまり、睡眠時間と疲労感は、必ずしも比例するわけではないということです。

また、「昨日は早く寝たから今日は調子が良いだろう」と思っていても朝から疲れを感じたり、反対に睡眠時間が短かったにもかかわらず意外と元気に過ごせたりすることもあります。このように、疲労感は睡眠時間だけでは説明できないことが少なくありません。

もし「何時間寝たのか」だけで身体の状態が決まるのであれば、このような違いは生まれないはずです。

だからこそ、「何時間眠ったのか」という結果だけではなく、「なぜ睡眠を取っても身体が十分に回復しないのか」という視点から考えることが大切になります。

では、当院では「寝ても疲れが取れない」という状態を、どのように考えているのでしょうか。

■ 「寝ても疲れが取れない」のは、身体が十分に回復できていないサインかもしれません

私たちは、眠っている間に何もしていないわけではありません。睡眠中も脳と神経系は休むことなく働き続け、自律神経を介して呼吸や心拍、血圧、体温、ホルモン分泌、免疫機能などを細かくコントロールしながら、身体を回復させるための準備を進めています。

そのため、「寝ても疲れが取れない」という状態は、単純に睡眠時間が不足しているだけではなく、身体が本来行うべき回復の働きが十分に発揮できていない可能性も考えられます。朝起きても疲れが残る、日中も集中力が続かない、休んでも身体が重いという状態が続くのであれば、それは身体が発している一つのサインなのかもしれません。

また、自律神経は睡眠だけをコントロールしているわけではありません。呼吸や消化・吸収、血液循環、ホルモン分泌、免疫機能など、生命を維持するために欠かせない働きにも深く関わっています。そのため、自律神経のバランスが乱れると、「寝ても疲れが取れない」という症状だけでなく、頭痛やめまい、動悸、胃腸の不調、慢性的な疲労感など、さまざまな不調が同時に現れることも少なくありません。

だからこそ、カイロプラクティックでは「疲れている」という結果だけを見ることはありません。当院では、体表温度検査、視診検査、静的触診、動的触診、レントゲン評価を組み合わせながら、神経系が本来の働きを発揮しやすい身体の状態なのか、そして身体全体のバランスに影響を及ぼしている要因はないかを総合的に評価しています。

睡眠は、一日の疲れを回復させるだけでなく、明日も健康に活動するための大切な生命活動です。その時間に十分な回復が行えない状態が続けば、本来備わっている自然治癒力を十分に発揮しにくくなることも考えられます。

「年齢のせいだから」「仕事が忙しいから」と決めつける前に、身体が発しているサインに目を向けてみませんか。ぜひ日々の健康維持のために、カイロプラクティックケアを役立ててみてください。

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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が銀座に開院した塩川カイロプラクティックに内弟子として入り、塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事。副院長まで務める。
また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務め、後任の育成にも力を入れている。
2023年5月、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院として、地元である藤沢の地で「前田カイロプラクティック藤沢院」を開院。

シオカワグループの一員として、インサイドアウトの健康文化を日本に根付かせるため、一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくことを使命とし、感謝・感動・希望に溢れる社会の実現を目指している。

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