朝も夜も消えない全身のむくみと疲労感

朝も夜も消えない全身のむくみと疲労感

顔や脚のむくみが和らぎ、軽やかに過ごせるようになりました!

40代女性
来院に至った経緯
学生時代は体を動かすことが好きで、友人とスポーツを楽しむなど健康的に過ごしていた。しかし社会人になってからはデスクワーク中心の生活となり、一日中座ったままの時間が増えていった。

最初は肩こりや腰の張り程度で済んでいたが、40代に入る頃から夕方になるとふくらはぎや足首が腫れぼったくなり、靴下の跡がくっきり残るようになった。

当初は疲労や一時的な循環不良だと思い、マッサージや着圧ソックスで対処していたが、次第に朝になってもむくみが引かず慢性化していった。やがて下半身だけでなく、顔や腕にまでむくみが広がるようになった。

朝、鏡を見てまぶたが腫れていたり、指輪がきつく感じることが増えたことで、外見への不安やストレスも強まっていった。

全身にむくみを感じるようになると、体は常に重だるく、疲労感が抜けない。仕事では集中力が続かず、小さな作業にも時間がかかるようになった。

休日も外出を避けるようになり、以前のように活動的な生活を送れなくなったことで「自分らしさを失ってしまったのではないか」と感じるようになった。

内科で血液検査や心臓・腎臓の精査を受けたが、「特に異常はありません。生活習慣の影響でしょう」と説明されるのみであった。医師からは「塩分を控えて運動を増やしてください」と助言されたが、生活を改めてもむくみは改善せず、努力が空回りする感覚に落胆が深まっていった。

日常生活の中でも影響は大きかった。体型の変化が気になり、服選びや人前に出ることに消極的になった。周囲に理解されにくい症状であるため「怠けているだけではないか」と誤解されるのではないかという孤独感も募っていった。

そうした中で、YouTubeで塩川満章先生の動画を偶然目にした。さまざまな症状に悩む人が施術を受けて、表情や体調が変化していく様子を見て、「もしかしたら自分のむくみも改善するかもしれない」と希望を持つことができた。

これまでの医療機関とは異なるアプローチに期待を抱き、当院でのケアを受けてみたいと考え来院された。


【神奈川県茅ケ崎市から来院】
初診の状態
  • 01

    下部頸椎の明らかな可動域制限

  • 02

    隆椎周辺にスポンジ状の浮腫

  • 03

    頸部から肩口にかけての過緊張

経過と内容
初診時の状態では、下部頸椎には明らかな可動域制限があった。体表温度検査では、下部頸椎・下部胸椎・下部腰椎に明らかに左右の温度の誤差が確認された。また隆椎周辺に強い浮腫が確認され、頸部から肩口にかけては過緊張の状態であった。

レントゲン評価では、椎間板をD1~D6という6段階で評価していく。腰の椎間板の段階は6段階中3段階の慢性的なD3レベルが確認された。首の椎間板の段階は6段階中4段階の慢性的なD4レベルが確認され、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失してストレートネックとなっていた。

初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事や家事の多忙から平日の来院は難しかったため、週末に週1回のケアから開始した。

4週目(4回目のアジャストメント)には、夕方になると強く出ていたふくらはぎや足首の張り感は依然として残っていたが、朝のまぶたの腫れが軽減し、顔のむくみが少し和らぐようになった。

7週目(7回目のアジャストメント)には、日常的に感じていた全身のだるさが軽くなり、休日も外出する意欲が戻りつつあった。ふくらはぎのむくみはまだ残存していたが、日中に靴下の跡が強く残ることは減少した。本人も「前ほど体が重くなくなってきた」と実感を語るようになった。この段階でケアのペースを2週間に一度に広げることができた。

15週目(11回目のアジャストメント)には、腕や指にまで広がっていたむくみがほとんど気にならなくなり、指輪が再び自然に装着できるようになった。朝のまぶたの腫れも改善し、見た目の不安が解消されたことで気持ちも前向きになり、仕事への集中力も高まった。

25週目(16回目のアジャストメント)には、夕方に感じていた下肢のむくみはほぼ消失し、慢性的な疲労感も軽減された。これまで避けていた外出や趣味を再開できるようになり、「体も心も軽くなった」と本人が表現するほど、生活全体に活力が戻っていた。

現在は、むくみを含めた全身の不調はほとんど落ち着いているが、体のメンテナンスと再発予防を目的として、定期的なカイロプラクティックケアを継続している。

考察
今回の全身のむくみは、甲状腺機能の低下が大きな要因であったと考えられる。

甲状腺は人間の代謝を司る中枢的な臓器であり、その働きが低下すると水分や老廃物の処理能力が落ち、全身の組織に余分な水分が滞留しやすくなる。その結果として、ふくらはぎや足首に始まり、顔や腕にまでむくみが広がっていたと推察される。

検査では、下部頸椎に明らかな反応が確認された。下部頸椎は甲状腺と密接に関連しており、この領域の神経機能低下は甲状腺の働きに直接的な影響を及ぼしてしまう。

また、下部胸椎にも反応がみられたが、この部位は腎臓の働きと深い関わりがある。腎臓は体内の水分調整を担う臓器であるため、この領域での神経機能の乱れは水分代謝の低下を助長し、むくみを悪化させていた可能性がある。

さらに、下部腰椎にも反応が確認された。下部頸椎・下部胸椎・下部腰椎はいずれも交感神経の支配領域に属しており、この領域に負荷が掛かることで活動神経である交感神経の機能が低下してしまい、結果として全身の代謝や水分調整機能が低下していたと考えられる。

アジャストメントによってサブラクセーション(根本原因)が取り除かれ、神経の働きが正常化された結果、甲状腺や腎臓をはじめとした臓器の機能が回復に向かい、全身の代謝が改善された。その結果として、慢性的に続いていた全身のむくみが次第に解消されていったと推察できる。

本症例は、むくみを単なる循環不良や生活習慣の影響として片付けるのではなく、神経系と内分泌系・泌尿器系の機能的連動として捉え直すことの重要性を示している。神経の流れを整えることが、体全体の代謝と水分調整に深く関わることを再確認できた症例であった。
朝も夜も消えない全身のむくみと疲労感
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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティックに内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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