ゴルフで背中がつる・首と背中の痛み

ゴルフで背中がつる・首と背中の痛み

骨盤機能の低下による神経伝達の乱れが背景にあった症例

50代男性
来院に至った経緯
以前から肩こりを感じていたが数か月前から首から背中にかけての痛みや重さが強くなり、日常生活の中でも不快感を感じるようになった。特に長時間のデスクワークをした後や夕方になると症状が強くなり、首を動かす際の違和感や背中の重だるさが気になる状態が続いていた。

さらに最近になり夜間や明け方に足の裏が突然つることが増え、強い痛みで目が覚めることが何度かあった。睡眠の質も低下し、朝起きた時に疲労感が残るようになっていた。

また以前から慢性的な腰痛も感じており、長時間座っていると腰の重だるさや張りを感じることがあった。日常生活に大きな支障はないものの腰の違和感は長年続いている状態であった。

趣味でゴルフを行っているがスイングの際に背中の筋肉がつることがあり、プレー中に痛みを感じることもあった。特に体を捻る動作の際に背中の張りや違和感が強くなることがあり、徐々にゴルフを楽しむことにも不安を感じるようになっていた。

既往歴として約30年前に左腰の椎間板ヘルニアを経験しており、現在は日常生活に大きな支障はないものの腰の違和感は時折感じることがあるとのことであった。またテニスやスキーをしていた際にぎっくり腰を起こした経験もあった。

また長時間のパソコン作業により眼精疲労を感じることが多く、子どもの頃から副鼻腔炎を繰り返しているとのことであった。

仕事はデスクワークが中心で、長時間同じ姿勢を続けることも多く、身体への負担を感じることがあった。運動としては趣味でゴルフを行っている。

このような背景の中で首や背中の不調、足のつりが続くことに不安を感じていたところ、塩川満章 D.C.のYouTubeでカイロプラクティックについて知り、身体の根本的な改善の可能性を感じた。通院できるカイロプラクティック院を探した結果、当院を知り来院された。


【神奈川県横須賀市から来院】
初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の明らかな可動域制限

  • 02

    腰部脊柱起立筋の過緊張

  • 03

    頸部全体の過緊張

経過と内容
初診時の状態では、左仙腸関節には明らかな可動域制限があった。体表温度検査では、頸椎上部と骨盤部に左右の温度の誤差が確認された。また頚椎周囲に強い浮腫が確認された。

レントゲン評価では椎間板をD1~D6という6段階で評価していく。腰の椎間板の段階は慢性的なD6レベルで、骨盤の傾きが確認された。

首の椎間板の段階は慢性的なD5レベルが確認され、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失し、ストレートネックの状態となっていた。

初期集中期では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週1回のケアから開始した。

4週目(3回目のアジャストメント)には、通勤時の歩行が以前よりスムーズになったと話されていた。これまで歩行時に感じていた身体の重さが軽減し、歩く際の動作も楽になってきているとのことであった。また、夜間に起きていた足のつりの回数が明らかに減少し、睡眠中に目が覚めることも少なくなり、睡眠の質が徐々に改善してきている様子がみられた。触診では初診時に確認されていた左腰部の強い筋緊張は軽減し、左右差はまだ残存しているものの、筋肉の過緊張の改善が確認された。

7週目(6回目のアジャストメント)には、初診時に確認されていた左仙腸関節部の浮腫感が明らかに軽減していた。骨盤周囲の可動性も改善し、触診時の圧痛や違和感も減少している状態であった。患者本人からも身体の軽さを感じることが増えてきたと話されていた。また、前日に趣味のゴルフに行ったがこれまでスイング時に起こっていた背中のつりは起こらなかったと話されており、スポーツ動作時の筋緊張も改善してきている様子がみられた。

17週目(10回目のアジャストメント)には、首や肩周囲の筋緊張が大きく軽減し、頚椎の可動域も改善が確認された。長時間のデスクワーク後に感じていた首や背中の疲労感も以前より少なくなり、日常生活の中で身体の不調を感じる場面は大きく減少しているとのことであった。また、夜間に起きていた足のつりはほとんどみられなくなり、睡眠の質も安定している状態であった。

現在は症状の再発予防と身体のメンテナンスとして、定期的なカイロプラクティックケアを継続している。

考察
今回の首や背中の痛み、体の重さ、足の裏がつる症状は、レントゲンの評価では頚椎および腰椎に慢性的な椎間板変性、D5、D6レベルが確認された。しかし、この椎間板の変性そのものが直接的に症状を引き起こしていた可能性は低いと考えられる。

むしろ本症例において重要であったのは、骨盤部の機能低下によって神経機能に慢性的な負担がかかっていた点である。

初診時には左仙腸関節の明らかな可動域制限が確認され、骨盤の左右バランスが崩れている状態であった。骨盤は身体の土台として上半身と下半身をつなぐ重要な役割を担っているため、このバランスが崩れると身体全体の荷重バランスが乱れやすくなる。

今回の症例では、骨盤の機能低下によって脊柱全体の運動連鎖が乱れ、結果として頸椎や胸椎への負担が増加していた可能性が高い。

長時間のデスクワークという生活習慣も加わり、胸椎の可動性が低下し、頸部周囲の筋肉が慢性的に過緊張を起こしていたと考えられる。その結果、首から背中にかけての筋緊張が高まり、痛みや重だるさといった症状につながっていた可能性がある。

さらに骨盤のバランスが崩れることで下肢への神経伝達にも影響が及び、筋肉の緊張バランスが乱れやすい状態となる。今回みられた足の裏がつる症状も、このような神経機能の乱れによって下肢筋群の興奮性が高まり、筋肉の過剰な収縮が起こりやすくなっていた可能性が考えられる。

このように本症例では、単純な筋肉の疲労や変性だけでなく、骨盤の機能低下を起点とした神経機能の乱れと運動連鎖の破綻が症状の背景にあったと考えられる。

アジャストメントによってサブラクセーションが改善されると、骨盤からの神経入力が正常化し、防御的な筋緊張も徐々に緩和していった。その結果、血流や組織環境が改善し、首や背中の痛みの軽減とともに足のつりも徐々に消失していったと考えられる。

また日常生活やデスクワークを続けながらも症状の再発がみられなかったことから、単なる痛みの軽減ではなく、骨盤を中心とした脊柱全体の運動連鎖が回復していった可能性が示唆される。

本症例は、画像上の椎間板変性が存在していても、それだけが症状の原因とは限らず、骨盤バランスや神経機能といった身体全体の調和が重要であることを示す一例である。

アジャストメントによりサブラクセーション(根本原因)が取り除かれ、自律神経のバランスが整った結果、首や背中の痛みだけでなく足のつりといった症状の改善にもつながったと考えられる。

神経の流れを整え、身体の情報を脳へ正しく届けることの重要性が確認できる症例である。
ゴルフで背中がつる・首と背中の痛み
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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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