頸椎捻挫(むちうち)

交通事故後の首の痛みやめまいが長引く…その背景には“神経損傷”が関係している!?

交通事故後の首の痛みやめまいが長引く…その背景には“神経損傷”が関係している!?

交通事故やスポーツ中の衝撃で首に急激な力が加わり、「むちうち」と呼ばれる症状を経験する人は少なくありません。正式には「頸椎捻挫」や「外傷性頸部症候群」と呼ばれ、事故直後には軽い違和感だけだったものが、数日から数週間後に痛み・頭痛・めまい・吐き気・倦怠感などの症状として現れることがあります。

日本自動車連盟(JAF)の調査によると、交通事故によるけがの中で最も多いのが「むちうち損傷」であり、全体の約6〜7割を占めると報告されています。症状の重さは人によって異なりますが、「レントゲンでは異常がない」と言われても不調が長く続くケースは少なくありません。

頸椎捻挫は、単なる首のねんざではなく、衝撃によって首まわりの筋肉・靭帯・関節包、さらには神経や自律神経の働きにまで影響を及ぼすことがあります。そのため、「首の痛み」だけでなく、「頭痛」「耳鳴り」「集中力の低下」など、全身に広がる不定愁訴を伴うのが特徴です。

また、発症から時間が経つにつれて、筋肉の緊張や血流の低下、神経の興奮状態が慢性化し、痛みが長引く「むちうち後遺症」へと移行してしまうケースもあります。

頸椎捻挫は、レントゲンで骨折がないからといって軽視してはいけない症状です。首は脳と身体をつなぐ重要な神経経路であり、神経の伝達や血流に乱れが起こると、全身にさまざまな不調が広がります。

このコラムでは、頸椎捻挫(むちうち)の正しい知識と一般的な治療法、そしてカイロプラクティックによる根本的な回復アプローチについて解説していきます。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 交通事故のあと数日してから、首が痛くなったり、動かすとズキッとするようになった
  • 天気が悪い日や疲れた日に、首の重だるさや頭痛、めまいが出やすい
  • 病院で「レントゲンでは異常なし」と言われたが、首や肩のこり、倦怠感が続いている
  • デスクワークやスマホ操作をしていると、首から背中にかけて張りが強くなり集中できない
  • 事故後から首だけでなく、手のしびれや耳鳴り、睡眠の質の低下など全身の不調が増えてきた

一般的な頸椎捻挫(むちうち)に対しての治療法common medical care
一般的な腰痛に対しての治療法
頸椎捻挫(むちうち)に対して、整形外科などの医療機関では主に「安静」「痛みの緩和」「炎症の抑制」を目的とした保存療法が行われます。

初期の段階では、頸椎カラー(首の固定具)を装着して首の動きを制限し、筋肉や靭帯の修復を促します。同時に、痛みが強い場合には消炎鎮痛薬(痛み止め)や筋弛緩薬、湿布、神経ブロック注射などが用いられ、一時的に炎症や緊張を抑える対処が行われます。

その後、痛みが落ち着いてくると、温熱療法や電気治療、けん引療法などの理学療法が開始されます。血流を改善し、筋肉の緊張を和らげることで、可動域の回復を目指すものです。

しかし、これらの治療はあくまで「結果としての痛み」に対する対症療法であり、「なぜ首に過剰な負担がかかってしまったのか」という根本的な原因までは解決できません。薬や電気治療で一時的に痛みが和らいでも、再び同じ姿勢や生活習慣を続けていれば、症状は繰り返し現れてしまいます。

特にむちうちの場合、事故の衝撃によって首まわりの靭帯や筋肉だけでなく、自律神経のバランスも乱れやすくなります。その結果、頭痛やめまい、倦怠感、集中力の低下など、首以外の症状が長く続くこともあります。こうした不定愁訴に対しては、薬では十分に対応できず、回復までに時間がかかることも少なくありません。

そもそも頸椎捻挫(むちうち)は、「何かがおかしいですよ!今、体に大きな負担がかかっていますよ!」と身体が発している内側からの大切なSOSのサインです。

そのサインを薬で一時的に抑えるのではなく、「なぜその部分に負担が集中したのか」「なぜ神経や筋肉の働きが乱れているのか」を見極めることが重要です。

カイロプラクティックでは、体の内側に“根本原因”が存在していると考え、さまざまな検査法によってその原因を特定し、頸椎捻挫(むちうち)に対して根本的なアプローチを行っていきます。
カイロプラクティックでのアプローチchiropractic approach
カイロプラクティックでのアプローチ
頸椎捻挫(むちうち)は、単に「首の筋肉や靭帯が傷ついた」という構造的な問題だけでなく、その後に生じる神経機能の乱れと身体全体のバランス崩壊が複雑に絡み合った状態です。

交通事故などの外的衝撃を受けた際、首が前後に大きくしなることで、頸椎の関節や椎間板、靭帯が瞬間的に強いストレスを受けます。特にむちうちでは、頸椎5番の椎間板を損傷するケースが非常に多く見られます。この部分は構造的にも衝撃の中心に位置しやすく、神経や血流の交差点でもあるため、損傷後は局所の炎症だけでなく、神経伝達の乱れが全身へ波及していきます。

放置しておくと、頸椎6番、4番、7番、3番、さらには胸椎1番や頸椎2番といった隣接レベルへと損傷の波及(連鎖的な機能障害)が進行することも少なくありません。これは、一部の椎骨が正常に機能しなくなった結果、他の関節が代わりに動きを補おうとする「補正作用(代償運動)」が生じるためです。その補正が続くことで、過可動性(ハイパーモビリティ)が生まれ、さらに新たな椎間板への負担を生み出します。

したがって、むちうちにおいて最も重要なことは、「どの椎骨レベルの機能障害が根本原因となっているのか」を正確に特定することです。この“検査力”こそが回復を左右する鍵であり、単に痛みの出ている部位にアプローチするだけでは、再発や慢性化を防ぐことはできません。

カイロプラクティックでは、単に頸椎の動きを整えるだけではなく、骨盤や胸椎などの全身の連動性を含めて検査・分析します。これにより、首にかかっている過剰なストレスの「発生源」を見極め、神経機能を根本から回復させることを目指します。

頸椎の関節機能が正常化すると、神経の伝達がスムーズになり、筋肉の過緊張が緩み、血流や代謝も改善されます。それによって痛みやこりだけでなく、頭痛・めまい・倦怠感などの二次的症状も自然に軽減していきます。

頸椎捻挫(むちうち)は、一時的な外傷ではなく、神経・構造・代償運動の連鎖的乱れを示す重要なサインです。カイロプラクティックケアによって身体全体の神経機能と椎骨のバランスを整え、再発しにくい安定した回復を実現しましょう!

頸椎捻挫(むちうち)の患者様の声voice

交通事故によるむちうちで動かせなかった首と激痛が改善し、朝もスッと起きられるようになりました!

追突事故のあと、首がまったく動かせず、寝返りのたびに激痛が走っていました。朝起きるときも手で首を支えないと起き上がれず、仕事どころか日常生活にも支障が出ていました。頭痛やめまいも続き、「このまま一生治らないのではないか」という不安が強く、毎日がつらかったです。

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