逆流性食道炎

逆流性食道炎の原因は胃酸ではなく神経?自律神経の乱れがもたらす本当の理由

逆流性食道炎の原因は胃酸ではなく神経?自律神経の乱れがもたらす本当の理由

逆流性食道炎は、胃酸が食道へ逆流することで、胸やけや喉の違和感、胸のつかえ、咳、声のかすれなどが起こる症状です。

かつては中高年男性に多いといわれていましたが、現在では食生活の変化やストレス、長時間のデスクワークや姿勢の崩れなどが影響し、年齢や性別を問わず増加していることが分かっています。

日本消化器病学会の報告では、成人の約10〜20%が逆流性食道炎を経験しており、この10〜15年で患者数は大きく増加しています。男性の発症率がやや高い一方で、ストレスや自律神経の乱れが影響しやすい30〜40代の女性にも多く見られるのが近年の特徴です。

一見すると「胃酸が強いから逆流してしまう」と思われがちですが、実際には胃と食道の境界にある下部食道括約筋の緊張バランスや、横隔膜・姿勢・呼吸・自律神経の働きが深く関係しています。これらの機能が乱れることで、胃酸をせき止める力が弱まり、食道に炎症が起こりやすくなるのです。

薬で胃酸を抑えると一時的に症状は落ち着きますが、根本的な原因である神経の働きや姿勢のアンバランスを整えなければ、再発を繰り返すケースも少なくありません。

このコラムでは、逆流性食道炎の正しい知識と一般的な治療法、そしてカイロプラクティックによる根本的な回復アプローチの違いについて解説していきます。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 食後に胸やけや酸っぱい液がこみ上げることがある
  • 喉の奥に違和感やつかえ感があり、咳や声のかすれが続く
  • ストレスが溜まると症状が強くなる気がする
  • 病院で薬を服用しても一時的に良くなるだけで、また繰り返してしまう
  • 姿勢が悪い、猫背だと指摘されることがある

一般的な逆流性食道炎に対しての治療法common medical care
一般的な腰痛に対しての治療法
逆流性食道炎に対して、一般的な治療法では主に胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカーなど)や制酸剤が処方されます。これらの薬は一時的に食道への刺激を減らし、胸やけや喉の違和感をやわらげる効果があります。

同時に、食生活の見直しも行われます。食べ過ぎや早食いを避ける、脂っこい食事を控える、就寝前の飲食を控える、姿勢を整えるなどの生活指導が一般的です。これらは再発予防として一定の効果をもたらしますが、薬をやめると症状が再び現れる方も多く見られます。

これは、胃酸の分泌量を抑えることができても、胃や食道をコントロールしている自律神経の働きや、胃酸の逆流を防ぐ下部食道括約筋の機能までは改善されないためです。つまり、薬や生活指導は「結果」に対する対処であり、「原因」に対する解決にはなっていません。

考えてみてください。もし食生活やストレスだけが原因であるならば、同じような生活をしている人はすべて逆流性食道炎を発症してしまうはずです。しかし、実際にはそうではありません。発症する人としない人がいるのは、体の内側、すなわち神経の働きに違いがあるからです。

逆流性食道炎は、身体が「何かがおかしいですよ。今、負担がかかっていますよ。」と知らせてくれている大切なSOSのサインです。そのサインを薬で一時的に抑えるのではなく、なぜ胃酸が逆流してしまうのか、なぜ自律神経の働きが乱れているのかという根本原因を見極めることが大切です。

カイロプラクティックでは、体の内側に存在する根本原因を神経機能の乱れとして捉えます。神経の働きを検査によって丁寧に評価し、全身のバランスを整えることで、逆流性食道炎に対して内側から根本的なアプローチを行っていきます。
カイロプラクティックでのアプローチchiropractic approach
カイロプラクティックでのアプローチ
逆流性食道炎は、単に「胃酸が強いから起こる」わけではありません。胃酸の量そのものよりも、胃や食道の動き、消化液の分泌、そしてそれらを調整している神経機能が正しく働いているかどうかが重要です。胃と食道の境目にある筋肉(下部食道括約筋)や胃の蠕動運動は、自律神経によって繊細にコントロールされています。

しかし、ストレスや睡眠不足、長時間同じ姿勢を続けることなどによって交感神経が過剰に働くと、胃の動きが低下し、食べ物が滞りやすくなります。その結果、胃の内部圧が高まり、食道の筋肉がうまく閉じなくなって逆流が起こりやすくなります。つまり、逆流性食道炎は「胃酸の過剰」ではなく、「神経の調和が崩れているサイン」なのです。

カイロプラクティックでは、この神経機能の乱れに焦点を当てます。脳と身体をつなぐ神経の伝達がどの段階で滞っているのかを丁寧に検査し、その流れを整えることで身体全体の働きを正常化していきます。神経の伝達がスムーズになると、胃の運動と食道の締まりが自然に協調し、食後の胸焼けや喉の違和感が次第に軽減していきます。

さらに、神経の働きが整うと呼吸も深くなり、横隔膜がしなやかに動くようになります。呼吸のリズムが安定すると血流や内臓の動きも整い、胃酸の逆流を防ぐ環境が自然に整っていきます。薬や一時的な生活改善に頼るのではなく、身体が本来持つ「内から整える力」を引き出すことが、根本的な改善への第一歩です。

重要なのは、脳と身体をつなぐ神経の流れを回復させることです。神経が整えば、脳は常に正確に身体の状態を把握し、最適な反応を導き出します。カイロプラクティックケアによってこの神経の調和を取り戻し、逆流を繰り返さない快適な身体のリズムを整えていきましょう!
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