腰椎分離症の本当の原因は「椎骨」ではなく“仙腸関節の機能低下”にあった!
腰椎分離症とは、腰椎(腰の骨)の後方にある関節突起の一部が、疲労によって骨の連続性を失ってしまう状態をいいます。多くは成長期のスポーツ選手に見られ、特にジャンプや腰を反らす動作を繰り返す競技、過度なウエイトトレーニングで発症しやすいとされています。
発症の初期は「筋肉痛のような腰の違和感」から始まり、次第に「反ると痛い」「長時間立っていると腰が重い」といった症状が現れます。進行すると、骨の分離した部分が安定性を失い、慢性的な腰痛や下肢のしびれなどを伴うこともあります。
腰椎分離症は、骨そのものの疲労骨折として捉えられがちですが、実際には筋肉や靭帯の緊張、神経の働き、姿勢バランスの乱れが複雑に関係しています。特に、腰を支える神経や筋肉が過剰に緊張すると、局所の循環が悪化し、骨の修復機能が低下してしまうことがあります。
一方で、痛みを感じている場所だけに注目するのではなく、なぜその部位に過剰なストレスが集中したのかを理解することが大切です。
身体全体のバランスや神経の働きを整えることで、再発を防ぎ、自然な回復力を高めることが可能です。
このコラムでは、腰椎分離症の正しい理解と、一般的な治療法、そしてカイロプラクティックによる根本的なアプローチの違いについて解説していきます。






