貧血

貧血の裏にある“自律神経の乱れ”とは?鉄を摂っても改善しない本当の理由

貧血の裏にある“自律神経の乱れ”とは?鉄を摂っても改善しない本当の理由

貧血は、血液中のヘモグロビンが不足し、全身に十分な酸素を届けられなくなる状態です。特に女性に多く見られ、立ちくらみやめまい、息切れ、疲労感などの症状が日常的に起こることがあります。

厚生労働省の調査によると、日本では20〜40代女性の約4〜5人に1人が鉄欠乏性貧血に悩んでおり、男性では1〜2%程度と比較的少数です。月経や妊娠・出産による鉄の喪失に加え、ストレスや睡眠不足、不規則な食生活などが重なることで、慢性的に鉄不足の状態に陥りやすくなります。

また近年注目されている「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)」では、血液検査で異常がなくてもフェリチン(体内の鉄の貯蔵量)が不足していることがあります。フェリチンが不足すると、体が酸素を効率よく運べず、慢性的な疲労感や冷え、集中力の低下、抜け毛や肌荒れといった不調が起こりやすくなります。

最近、立ちくらみが増えたり、朝起きても疲れが取れなかったり、いつも手足が冷えているという人も多いのではないでしょうか。それは、体の中で酸素が十分に巡っていないサインかもしれません。

このコラムでは、貧血に対する正しい知識と、一般的な治療法とカイロプラクティックでの対策法の違いをお伝えしていきます。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 健康診断では「異常なし」と言われたのに、いつも体がだるい
  • しっかり寝ても朝から疲れていて、仕事に集中できない
  • 立ち上がると目の前がふっと暗くなることがある
  • 生理のたびに体調が大きく崩れてしまう
  • 病院で鉄剤を処方されても、あまり変化を感じられない

一般的な貧血に対しての治療法common medical care
一般的な腰痛に対しての治療法
貧血は、原因がはっきりしないことも多い一方で、鉄不足や栄養バランスの乱れ、生活習慣の影響など外的要因が関係するといわれています。

一般的な治療法としては、鉄剤やビタミン剤などの薬物療法、そして食事指導が中心となります。鉄剤やビタミンB12、葉酸などを補うことで血液の量や質を改善しようとします。また、症状が強い場合には、医師の指示のもとで輸血や点滴が行われることもあります。

日常生活での対処法としては、鉄分を多く含む食品を積極的に摂ること、ビタミンCを一緒に取り入れて吸収を助けること、規則正しい生活リズムを整えること、そして十分な睡眠や軽い運動を行うことなどが推奨されます。

こうした生活習慣の見直しや薬によるサポートは、確かに一時的な改善につながることもあります。しかし、鉄剤を服用しても効果を感じにくい方や、再び貧血を繰り返す方も少なくありません。これらの方法は血液の状態を一時的に整えることはできても、なぜ鉄が不足しやすい体質になっているのかという「根本的な原因」にはアプローチできていないのです。

考えてみてください。もし生活環境の乱れや精神的ストレスなどの外的要因が貧血の原因だとしたら、なぜ同じ環境で生活していても貧血になる人とならない人がいるのでしょうか。

ここで重要なのは、貧血の対策として外側の要因に目を向けるのではなく、体の内側、つまり「体の働き」に意識を向けることです。日常生活ではさまざまなストレスを受け、環境の変化に対応し続けています。そうした変化に順応できるかどうかは、体内の機能バランスが整っているかどうかに大きく関係しています。

そもそも貧血は、体が「今、バランスが崩れています」と知らせてくれている大切なサインです。そのサインを薬で抑えるだけではなく、なぜ体がそのような状態になったのかを見極めることが必要です。

カイロプラクティックでは、体の内側にこそ問題の根本原因が存在していると考えます。神経系や自律神経の働きを含めた多面的な検査によって原因を特定し、体が自ら正常な状態へと戻れるようにサポートしていきます。
カイロプラクティックでのアプローチchiropractic approach
カイロプラクティックでのアプローチ
貧血は、単に「鉄分が足りない」という栄養の問題だけではありません。体内で酸素や栄養を全身に届ける「循環機能」や、その血液を作り出す「造血機能」、さらにはそれらを調整する「神経の働き」が深く関係しています。

鉄欠乏性貧血の場合、血液中のヘモグロビンが不足することで、心臓や筋肉、脳などへの酸素供給が不十分となります。その結果、慢性的な疲労感、立ちくらみ、集中力の低下、冷えなどが起こりやすくなります。こうした体の状態を正しく回復させるためには、単に鉄を補うだけでなく、血液が「作られ」「運ばれ」「活用される」までの全てのプロセスを支える神経の働きが重要です。

人間の体調は、自律神経、内分泌(ホルモン)系、循環系、消化吸収系が連動することで維持されています。交感神経が過剰に働くと、血管が収縮して血流が低下し、栄養や酸素が末梢まで届きにくくなります。反対に、副交感神経が過剰に働くと、消化や吸収の機能が鈍り、鉄分やビタミンの取り込み効率が低下してしまいます。このように、どちらか一方に偏った神経バランスが続くと、結果として「鉄が足りない体質」を生み出してしまうのです。

さらに、胃や十二指腸での鉄吸収は、迷走神経(副交感神経)によってコントロールされています。神経の働きが乱れることで消化液や胃酸の分泌が低下し、鉄がうまく吸収されなくなるケースも少なくありません。また、血液を作る骨髄や、ホルモン分泌を司る副腎・甲状腺なども神経系の影響を受けています。

カイロプラクティックでは、脳と体をつなぐ神経の伝達を整え、自律神経のバランスを回復させることで、体が本来持つ造血・循環・吸収の働きを取り戻していきます。これにより、鉄分を「摂る」だけでなく、「活かせる体」をつくることを目指します。

重要なのは、脳と体をつなぐ「神経の流れ」です。神経の流れに異常があると、脳は体の状態を正確に把握できず、適切な反応を行えません。どれだけ薬を飲んでも、どれだけ食事を見直しても、神経の働きが乱れたままでは、貧血の根本的な改善にはつながりません。

体の情報を正しく脳に届けてあげれば、脳は決して間違いを起こさずに、自然な回復力を発揮してくれます。

カイロプラクティックケアで神経の働きを整え、貧血の根本原因を改善し、内側からエネルギーの巡る体を取り戻しましょう!

貧血の患者様の声voice

毎月の生理が怖かった私が、今は安心して過ごせるようになりました!

ずっと疲れが取れず、少し動いただけで息切れしたり、立ちくらみがしたりと、本当に体がきつい毎日でした。特に生理の量が増えてきてからは、翌日にはふらふらで起き上がるのもしんどく、「また今月も辛いのか」と生理が来ること自体が怖くなっていました。家事も仕事も気力がわかず、家族に申し訳ない思いでいっぱいでした。

pagetop