肩こりって、ただのコリじゃない?体の内側で起きている真実とは!?
日常生活の中で、私たちがほとんど意識していないものがあります。それは「頭の重さ」です。頭は体重の約8〜10%といわれており、男女ともに4〜6kgほどの重さがあります。この重たいボールのような頭を、私たちは起きている間ずっと支え続けて生活しています。姿勢が少し崩れただけでも首や肩にかかる負担は大きくなり、筋肉がこわばりやすい状態になります。
厚生労働省の『国民生活基礎調査』(平成28年)では、肩こりは「自覚している症状」として女性が第1位、男性でも第2位と報告されています。日本人の約3人に1人が肩こりを感じているといわれ、70歳以上では約2人に1人が肩こりを訴えるほど、多くの方が悩んでいる国民的な症状です。
近年では、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって、若い世代でも肩こりが増えています。特に前かがみの姿勢や猫背が続くと、頭の重さによる負担は通常の数倍にもなり、首や肩の筋肉は常に緊張した状態になってしまいます。その結果、肩こりをきっかけに集中力の低下や頭痛、睡眠の質の悪化など、日常生活にも大きな影響が出てしまうことがあります。
肩こりは単に「筋肉が疲れている」というだけではなく、日常の習慣や姿勢、ストレス、そして体の内側で働いている神経のバランスが深く関係しています。慢性化すれば、痛みやだるさが続くだけでなく、体が本来持つ回復力や調整力にも影響を及ぼしてしまいます。
このコラムでは、肩こりに対する正しい知識と、一般的な治療法とカイロプラクティックでの対策法の違いをお伝えしていきます。








